メールマガジン

2008年

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◆◇◆FMIC メールマガジン◆◇◆
2008年5月10日 第20号 https://fmic.jp/

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FMICはJMAC(日本能率協会コンサルティング)とドイツのIMIG社による戦略的合弁企業として設立されたコンサルティング企業です。企業の成長 戦略デザインとその実現化プロセスをサポートします。

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~未来開発経営/戦略デッサンノート(18)~
「自ら未来を創る:その7:ナナメ飛び」 

                       FMIC 大岩和男・岩崎壽夫

未来開発経営の基本コンセプトは「未来は来るものではなく創るもの」です。
メルマガ「自ら未来を創るための10ケ条」シリーズでは、
その1:一人称
その2:2軸思考
その3:Thank you(未来顧客)
その4:試行力は思考力を磨く
その5:Goalを描く
その6:夢中
ということについてふれてきました。今回はその7(ななつ)ということで「ナナメ飛び」ということについて考えてみたいと思います。

"ナナメ飛び"とは、従来とは異なった視点や領域にシフトすることを意味しています。経営や新規事業開発におけるナナメ飛びということを 故 山路敬三氏(元キヤノン社長)は、次のように教えてくれています。

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事業の多角化には2つのタイプがあります。
①技術もマーケットも全く未知の領域に入る多角化=斜めに進む多角化
  キヤノンでの事例:カメラから複写機事業への参入
②技術かマーケットだけが新規になる多角化=縦または横に進む多角化
  キヤノンでの事例:複写機事業の電子写真技術を応用したLBP事業の開発斜めの多角化は非常にリスキーです。複写機事業の成功はキヤノンにとって3度目の正直の成果です。それに比べて、縦横の多角化は比較的リスキーではないといえます。実際の経営では斜め・縦・横を組み合わせてやっていかなければならないと思います。
  ただし、斜めに飛躍することを一度はやっておかないと次に何もやれない。これは是非やっておかなくてはいけない、と考えます。これによって”会社が変わる”ということです。
・・・・(成長志向の経営革新:JMAC技術資料等から抜粋加工)

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では、未来開発経営における「ナナメ飛び」とは何でしょうか?FMICの未来開発プロジェクト等では「事業のナナメ飛び」「仕事の仕方のナナメ飛び」の2つの分野について議論されることが多いようです。

1.事業のナナメ飛び
言うまでもなく、未来開発経営にとってもっとも重要な議論です。「市場と技術」「事業区分と組織」等のマトリクス上で従来延長型ではなく飛躍型のナナメ飛び発想をします。これを通じて将来のコアコンピタンスや将来のまだ見えざるマーケットに対する探求も進みます。未来開発構想にあたり、従来の経験知を超えた探求や発想をするためにも、あえて、事業のナナメ飛びを構想してみることは未来開発の基本です。SHINKA戦略で言えば「新化」分野に相当するでしょう。

2.仕事の仕方のナナメ飛び
仕事の仕方のナナメ飛びとは「顧客認識と基本スキル」「仕事スタンスと評価基準」等のマトリクス上で新しい仕事スタイルを定義して挑戦することです。わかりやすい例題で言えば、量産工場から一個流し工場への変化、仕込み生産から注文生産への変化等でしょう。生産システムと同様に戦略立案プロセスや企画プロセスの考え方やしくみも時代や環境で大きく変化してきています。事業のナナメ飛びは誰でもイメージしやすいですが、相対的に仕事の仕方のナナメ飛びは見えにくい分野です。ついついおろそかにされがちですが、元気な組織とそうでない組織の違いのひとつがここに現れますから要注意です。

ゴールデンウィークでリフレッシュし、空がさわやかなこの時期に、新鮮な気持ちで、事業や仕事の仕方のナナメ飛びについて考えてみるのはどうでしょうか?各社で行っているFMIC未来開発ワークショップでも今月はこのあたりを重点的に考えていきたいと思います。

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◆◇◆お知らせ◆◇◆

FMICとドイツIMIG社は、IFML(International Future Management Leader Training)【インターナショナル次世代経営者育成プログラム】を計画しています。ドイツ・アメリカ・中国・日本の4地域を各1週間訪問し、経営戦略やイノベーションマネジメントについて、現地の企業と交流します。
世界の次世代経営者との仲間作りや自社の経営革新構想の立案をお考えの皆様のご参加を、お待ちしております。

ご興味のある方はこちらまでご連絡ください。

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◆◇◆編集後記◆◇◆

会社でも、紙やエネルギーなど環境への取組みがありますが、家庭でも東京23区では、ごみ分別が変わり、不燃ごみだった廃プラスチックが可燃ごみになりました。私の住む区では、更にリサイクルできる資源プラと可燃のプラに分かれます。ごみ収集場に行くと不燃ごみが減っているのがよくわかります。無理なく・気持ちよく、エコにつながればと思います。

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