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2008年

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◆◇◆FMIC メールマガジン◆◇◆
2008年5月25日 第21号 http://www.fmic.jp/

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FMICはJMAC(日本能率協会コンサルティング)とドイツのIMIG社による戦略的合弁企業として設立されたコンサルティング企業です。企業の成長 戦略デザインとその実現化プロセスをサポートします。

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~未来開発経営/戦略デッサンノート(19)~
「自ら未来を創る:その8:やり切れば発見あり」

                       FMIC 大岩和男・岩崎壽夫

未来開発経営の基本コンセプトは「未来は来るものではなく創るもの」です。
メルマガ「自ら未来を創るための10ケ条」シリーズでは、
その1:一人称
その2:2軸思考
その3:Thank you(未来顧客)
その4:試行力は思考力を磨く
その5:Goalを描く
その6:夢中
その7:ナナメ飛び
ということについてふれてきました。今回はその8ということで「やり切れば発見あり」ということについて考えてみたいと思います。

未来開発マネジメントの目的は単に未来を描くことだけではなく、描いた未来を実現するための革新行動を起こすことにあります。FMICの未来開発プロジェクトの中でよく議論されることに「やり切れば発見あり」があります。

ここで「発見」とは技術的な発見ということだけでなく、むしろ事業開発の進め方、仕事の仕方、組織運営、人材育成の等のマネジメント分野も含みます。「発見」と言うよりも「気づき」と言ってもいいでしょう。「気づき」は単発的なことではなく、相乗効果が重要です。一般的に、
①仮説の着眼
②可能性の気づき
③実現性の気づき
④自律的発展の気づき
⑤新たな仮説の着眼
というような気づきや発見が継続的に行われる場合に大きな成果が出ているようです。このことを事例で考えてみます。

■TPS(トヨタ生産方式)の開発における気づきと発見
今でこそ世界的なマネジメント手法と認知されたTPS(トヨタ生産方式)ですが、その開発過程には様々な発見と工夫の連鎖があります。TPS開発過程の初期段階を「気づき」という視点から見てみましょう。

①仮説の着眼
TPSの産みの親と言われる大野耐一氏は、量に勝るアメリカ企業に勝つためトップダウン型の大量生産方式ではなく、自律的に動くような生産方式を確立できれば管理コスト削減、生産性の大幅な向上ができるかも知れないと考えました。後のかんばん方式の着眼。

②可能性の気づき
「かんばん方式」は、かつて「スーパーマーケット方式」ともいわれました。スーパーマーケットは、顧客の必要とする品物を、必要なときに、必要な量だけ、いつ何を買いにきてもよい品ぞろえをしておきます。ジャスト・イン・タイムを推進した大野氏等は、この考えを応用し、顧客である後工程が、必要な部品を、必要なときに、必要な量だけ、前工程に取りに行くという方式を考えました。

③実現性の気づき
いくら、良いアイデアでも実証されなければ発展はしません。大野氏の仲間は「まずはやってみる」という哲学のもとで、新しいことにトライして行きました。その過程でシングル段取り等の要素技術が確立されて、かんばん方式は現実的なものになっていきました。

④自律的発展の気づき
いくつかのトライを経てTPSは限定的な範囲(事業所・製品)ではありますが、効果が検証されて、現実的なものになっていきました。大野さんのまわりにいた「こだわり集団」「仲間」は職制や組織をこえて協力し、TPSの普及を開始します。その過程で多くの人々が知恵を出し合い、システムとしてのTPSを改善し、工夫をしていきます。TPS開発の自律的な発展が始まりました。この過程や考え方は、後に「TPS/KAIZEN」として世界中から注目されることになります。

⑤新たな仮説の着眼
TPS(トヨタ生産方式)が単なるハードシステムとしてのしくみであれば、大野氏の仲間がいなくなった段階で発展は終わったかも知れません。しかし、TPSにはその発展過程で様々な「変化するためのしくみ」や「人材育成のしくみ」が開発されていました。最近ではTPSを「単なる生産方式」ではなく「企業を変え続けるしくみ」と見る人も増えてきています。新たな課題の着眼ともいえます。

■日常活動における気づき 5つのタイプ
次に現実に目を向けてみましょう。企業のなかの革新プロジェクトや改善活動の節目では、振り返りやレビューが必ず行われます。振り返りやレビューの場面での「気づき」「発見」は大きくわけると5つのタイプになります。

<タイプA型>進捗管理型
・どこまで進んだ
・これとこれはやったがこれはまだ! 等

<タイプB型>評論家型
・これはいいがこれは悪い
・せっかくやったがまだ不十分だね 等

<タイプC型>自己中心型
・自分の能力が不足していることがわかった
・自分たちのいい点はこれだとわかった 等

<タイプD型>段取り型
・次にいくために**が必要とわかった
・目的達成のためには**開発をする 等
<タイプE型>シナリオ型

・これがわかったので次からこんなプロセスで!
・**と**を組み合わせてこんな試みをする!等

言うまでもなく、未来開発マネジメント的にはタイプD、タイプEが重要でしょう。TPS開発過程を「気づき」の視点からみてみれば、革新活動に参加した人々やチームがタイプD,タイプEであったことがわかります。表面的には豊かになった現代の組織はともするとタイプA,B,Cになりがちなので、意識的にタイプD,Eに向けた努力が必要です。そのための成功条件は「何かをやりきってみること」「やりきった中からの気づきや発見」を大切にすることではないでしょうか。

5月から7月は期初でも期末でもなく、何かを作りこむには最適な時期です。
各社の未来開発プロジェクトや未来塾のなかでも「やり切り」「発見」を目指してメンバーの方々と努力したいと思います。

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◆◇◆お知らせ◆◇◆

FMICとドイツIMIG社は、IFML(International Future Management Leader Training)【インターナショナル次世代経営者育成プログラム】を計画しています。ドイツ・アメリカ・中国・日本の4地域を各1週間訪問し、経営戦略やイノベーションマネジメントについて、現地の企業と交流します。
世界の次世代経営者との仲間作りや自社の経営革新構想の立案をお考えの皆様のご参加を、お待ちしております。

ご興味のある方はこちらまでご連絡ください。

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◆◇◆編集後記◆◇◆

夏かと思うほど暑い日もあれば、肌寒い日もあり、体調を崩しやすい季節ですが、五月晴れの日はやはりとても気持ちがいいです。
梅雨の時期が後ろ倒しになってきていて、ここ数年の平均では、関東は6月中旬から7月いっぱいだそうです。梅雨までの晴れの日を楽しみたいと思います。

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