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働くは傍・楽?「はじめるをはじめよう(その19)」
FMIC 大岩和男・岩崎壽夫
「働く」という言葉の語源を調べていると、「傍(はた)」を「楽(らく)」にするからきているという説があった。働くとは、自分の周りの人たちを、楽にすることだというのである。よく調べてみると本当の語源は、中国では「働く」という言葉に「動」を用いるそうで、「動」は「重」と「力」から成り立ち、重いものに力を加えて動かすことのようである。「働」という漢字は、国字(日本で作られた漢字)で、字のとおり「人」が「動く」である。
英語では、「働く」は「labor」「work」であり、「labor」は苦役の意味で、骨の折れる苦しい仕事である。これに対し、「work」は、目的をもった取り組みとその成果を意味している。
「働く」という日本語は、人によって様々に捉えられている。「labor」か「work」か「傍楽」か、どの言葉をイメージするかで、働き方も気持ちも変わってくるであろう。また難しいのは、働く中には、苦役と目的を持った活動の両方が入り込んでいることである。目的を達成するためには、満員電車に乗ったり煩雑な書類を書いたり苦役や義務も必要とされる。ワークアンドライフバランスといわれるが、workの中でも、楽しさと苦役が混ざり合っていて、「楽しさ」と「苦役」バランスをうまくとらなければならない。
「傍」「楽」は、日本の政治家や企業家が言い出したのがはじまりのようである。「働く」は、楽しいことばかりではないが、周囲を楽にする・社会に貢献するという仕事観は、日本でも世界でも確実に広がっているようである。
FMICも「はじめるをはじめよう」プロジェクトをとおして、地球規模の課題解決に貢献し、働くこと、企業、組織の意義を考えていきます。
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