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◆◇◆FMIC メールマガジン◆◇◆2006年10月10日 第3号 https://fmic.jp/
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～未来開発経営/戦略デッサンノート(2)～「ジギョウリーダーが未来開発を牽引する」
FMIC 大岩和男・岩崎壽夫
未来開発経営の基本コンセプトは「未来は来るものではなく創るもの」です。
前回は未来開発経営における「先出しジャンケン型戦略」について紹介しました。今回は、10月9日体育の日にちなんで、少し体育会系的に「ジギョウリーダーが未来開発を牽引する」ということについて、触れてみたいと思います。
ジギョウリーダーとは「自行（ジギョウ）」「示形（ジギョウ）」「次業（ジギョウ）」の３つの行動や役割を通じて、組織の未来開発に取り組んでいる事業幹部・経営幹部を示しています。
①自行（ジギョウ）リーダー
自行リーダーとは、自ら行動するリーダーです。自行リーダーは自ら顧客や現場に出向き、自ら状況を理解し、自ら意思決定していく事業リーダーです。問題が起きてからの対応ではなく、現場感覚での課題設定に努力しています。
かつて、日本には「のっかり」「おみこし」という言葉がありました。いわゆる管理屋さん・調整屋さん的な事業リーダーです。しかし、変化が激しい現代の経営では、そのような運営スタイルが通用しないことは明白です。最近の俊敏な企業や組織では、規模の大小を問わず、たくさんの新世代型自行リーダーが育ってきていることを現場で目にします。
②示形（ジギョウ）リーダー
示形リーダーとは、未来の”形を示す”、つまり、ビジョナリーリーダーです。示形リーダーは次世代の事業、製品、サービス、ビジネスモデル、組織等について、あるべき姿や構想を示し、組織に影響を与えるための努力をしています。
示形リーダーは従来のしくみや発想のなかでの問題解決や課題設定ではなく、“破壊”と“創造”の両面から、新たなフレームワークやビジネス戦略・組織戦略を提案し、組織や顧客に働きかけていきます。タコツボ的な発想ではなく高い視点からモノゴトを発想する本当の意味での源流思考型リーダーとも言えます。成長力の高い企業や組織では、このような示形リーダーが現場に密着して、次世代構想を推進しています
③次業（ジギョウ）リーダー
次業リーダーとは、次の事業、つまり次世代の事業開発や新規事業開発に努力しているリーダーです。どんな事業にも寿命があります。先人が築いてくれた事業やコアコンピタンスを守るだけでなく、自ら次の時代の事業基盤開発や新規事業開発に取り組んでいる事業リーダーです。
次業リーダーは現状ビジネスの数値管理や問題解決に汲々とするのではなく、5年先、10年先の視点から見た種まきに取り組んでいます。特に、技術・人材・顧客信頼・カルチャー等の分野では、長期的思考が大切です。高い収益や事業的成果をあげている企業や組織では、このような次業リーダー的発想で行動する人づくりが積極的にされています。
以上、３つのジギョウリーダー像について、紹介させていただきました。
未来開発経営の中核は経営と現場の両面に通じた事業幹部層です。「ジギョウリーダーが未来開発を牽引する」未来開発力強化に向けて、自行力・示形力・次業力の視点から自社の事業幹部のあるべき姿や役割革新を検討してみてはどうでしょうか。FMICでは未来開発経営研究会やコンサルティングを通じて、ジギョウリーダー育成のサポートを積極的に行っています。
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◆◇◆編集後記◆◇◆FMICオフィスを出ると、キンモクセイの香りがほのかに漂ってきます。
FMICのコンサルタントが、蝉をオフィスに持ち込んで、眺めていたのが懐かしい今日この頃です。
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