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2006年

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◆◇◆FMIC メールマガジン◆◇◆
2006年11月10日 第5号 https://fmic.jp/

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FMICはJMAC(日本能率協会コンサルティング)とドイツのIMIG社による戦略的合弁企業として設立されたコンサルティング企業です。企業の成長 戦略デザインとその実現化プロセスをサポートします。

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~未来開発経営/戦略デッサンノート(4)~
「課題・問題・宿題を使い分ける会社」
                               FMIC 大岩和男・岩崎壽夫

未来開発経営の基本コンセプトは「未来は来るものではなく創るもの」です。
前回は未来開発経営における「地動説思考とありたい姿づくり」について紹介 させていただきました。今回は、ありたい姿を実現するための行動基準のひとつとして、「課題・問題・宿題を使い分ける会社」について考えてみたいと思います。FMICのアドバイザーをしていただいているJAIST近藤教授の4画面思考的に言えば、「実践する姿」に相当するものでしょう。
 
会社のなかでは「課題」と「問題」は異なった意味で使われています。課題とは将来のあるべき姿・ありたい姿を実現するために取り組むべきことです。それに対して、問題とは現状の基準の未達状態や不具合を早急に解決すべきこと、というような意味で使われています。未来開発経営的な視点で言えば「課題設定とその解決」が重要なことは言うまでもありません。

「課題」「問題」ほどに使われてはいませんが、「宿題」という言葉も、それなりに使われています。一般に「宿題」と言うと、子供の頃の夏休みの宿題を思い出すのか、あまりいいイメージのある言葉ではありません。実際会社のなかでも、課題として前向きに取り組めばよかったものを、放置しておいて、結局宿題状態になってしまったとか、今日やるべきことが終わらず、持ち帰りになってしまった、というようなときに使われています。

ところが少数派ではありますが、元気な会社では「いい意味での宿題」という言葉を使っていることもあります。例えば、下記のようなケースです。

①お客様との関係のなかであえて宿題づくり
お客様を技術者が訪問する、説明や討議をする、課題がぼんやり見えてくる、そこですかさず「それは当方の宿題にさせてください」というようなケースです。この場合は、あえて自分で宿題をつくり、次回以降のより深い顧客接点や研究チャンスをつくっていこうという行動ですので、宿題は課題と同意ともいえます。そのような行動が自然に無意識のうちにできる人が多い会社は、総じて元気な会社です。

②改善活動発表会での幹部層のコメント
改善活動報告会等で現場第一線の方々が発表をする、事業幹部やリーダーがコメントをする、そのようなとき単なるコメントではなく、「現場がそこまでやってくれるなら、私は全社横断プロジェクトを作ろう。それが私の宿題だね」というようなケースです。事業幹部も管理者としてではなく、まさに自行(ジギョウ)リーダーとして姿勢を宣言していることになります。

そのようなことは、単なる言葉遊びではないの?という方々もおられますが、そうではありません。一般に「課題」というと時間軸や主体性があいまいなことが多いのです。政治家やお役所言葉の「鋭意、検討中です」に近いでしょう。それに対して、「宿題」と言う言葉には「主体性」と「時間軸」が感じられます。
私が・・・いつまでに・・・というニュアンスです。未来開発は息の長い仕事です。
「課題」と言っていては永遠の課題になってしまうので、あえて「宿題」という捕らえ方で俊敏性に挑戦している、ということができるでしょう。しかしポジティブな宿題も、かかえすぎると対応不能となり、結局普通の宿題になってしまうので、要注意です。

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~ドイツからのKAIZEN研究チームを迎えて~
                     FMIC 石原小綾子

ドイツの製造業では、日本のKAIZENへの関心が従来以上に高まっています。それは単なる知識ベースではなく、実践論・発展論・システム論としてです。FMICでは、今週、ドイツからのKAIZEN研究チームをコーデイネートしました。
訪問チームは、自動車部品、家電等の生産革新担当役員等20名です。情報機器、自動車、エンジニアリング等の会社を訪問し、日本のKIAIZEN最先端を学ぶとともに、ドイツ側で挑戦しているフラクタルアプローチ(包括アプローチ)についての相互交流も行いました。相互の違いと共通項が明らかになり、KAIZENの未来に向けた課題(宿題)が見えてきました。
ご支援、ご協力をいただきました企業の皆様に、この場をお借りして、お礼申し上げます。

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◆◇◆編集後記◆◇◆

先日ドイツよりお客様を迎えて、お昼をFMICオフィスで一緒に頂くという機会がありました。何を用意しようかとあれこれ考え、素朴なおにぎりをメニューのひとつに入れました。真っ先におにぎりに手を伸ばしてくれたHさん、お箸の使い方がお上手で、笑顔の素敵な方でした。

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