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2007年

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◆◇◆FMIC メールマガジン◆◇◆
2007年01月25日 第10号 https://fmic.jp/

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FMICはJMAC(日本能率協会コンサルティング)とドイツのIMIG社による戦略的合弁企業として設立されたコンサルティング企業です。企業の成長 戦略デザインとその実現化プロセスをサポートします。

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~未来開発経営/戦略デッサンノート(8)~
「SHINKA(深化)戦略・コアを磨きコアを創る」 
                          FMIC 大岩和男・岩崎壽夫

未来開発経営の基本コンセプトは「未来は来るものではなく創るもの」です。
前回は、未来開発経営における「困難は乗り越えられる者だけにやってくる」ということで、あえて計画的困難への取組みについてふれさせて頂きました。
今回は引き続き、事業開発戦略に関連して「SHINKA(深化)戦略・コアを磨きコアを創る」ということについて、考えてみたいと思います。
未来開発経営においては、事業戦略革新の方向を考える視点として、SHINKAマップを活用します。SHINKAにはいくつかの種類があるのですが、基本的な視点としては次の4視点です。

「深化」・・コアコンピタンス深耕戦略
「進化」・・バリューチェーン追求戦略
「伸化」・・新規市場開拓戦略
「新化」・・破壊的新規事業への挑戦
 
この中で、もっとも基本的な視点は「深化・・コアコンピタンス深耕戦略」です。「弱みではなく強みを起点に勝負せよ」というドラッカーさんの言葉を待つまでもなく、自社や自部門の強み(コアコンピタンス)を明確に認識しその強みを基軸に戦略を構築することは、基本中の基本でしょう。

He who would seach for pearls must dive deep.
(真珠を探したいと思う者は深く潜らなければならない)

有名な事例としては、
・早くから液晶分野に選択集中したシャープ
・カスタマーバリューを軸に自社の半導体技術を磨いたローム
・光学ガラス技術をもとにメガネからエレクトロニクスまで多角化したHOYA
・独自の材料技術をコアに電子部品事業を展開する村田製作所
・個口配送のしくみを創造し宅急便市場を育てたヤマト運輸
等々、たくさんの事例があります。

通常の企業活動や事業戦略立案においても、自社の強みを認識するためにSWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)や自社資源分析が多用され、自社の強み議論がされています。しかし、よくみてみると、議論には2つのタイプがあります。

一つ目のタイプは「唯我独尊型」です。このタイプの議論は、
・「強み」の判断基準が曖昧で、どちらかというと自分都合の判断
・「過去の蓄積」「先輩の努力」の結果を議論しており、将来への展望不足
・「強み=技術」と単純化しすぎて、本当のコアコンピタンス議論不足等の傾向があります。

もうひとつのタイプは「コア創造型」です。
・「強み」を考えるための判断基準を明確に定め、キチンと情報収集する
・未来市場、未来顧客を起点に「創り出したいコアコンピタンス」にフォーカスする
・コアコンピタンスの要素を分解して議論する(技術、プロセス、人材等)
未来開発経営の視点からみれば、当然、「コア創造型」の議論や検討が重要です。

Nothing ventured, nothing gained.
(何も冒険をしなければ、何も得られない)

今まで蓄積された強みの発見や共有化も重要ではありますが、変化の激しい現代においては、「今日の強みは明日の弱み」ということもたくさんあります。中期事業戦略や次年度計画のまとめの時期になっていますが、自社の強み考察や議論がどんなかたちで行なわれているか、ちょっと立ち止まって考えてみることは、未来開発経営の一要素でしょう。

Fortune favors the brave.
(幸運は勇者に味方する)

(注)文中のことわざは下記のブログから使わせていただきました。
https://www.gic-mbh.de/fmic/blog/index.php?blog=5&cat=33&page=1&paged=2

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◆◇◆編集後記◆◇◆

アル・ゴア氏の環境ドキュメンタリー映画「不都合な真実」が封切されました。もうご覧になられましたでしょうか。私は、先日ご本人による講演会に参加し大変感銘を受けました。(弊社ブログへ感想を投稿済)
未来を考える上で避けて通れない大問題、皆様のご感想をぜひ伺いたいです。(S.I.)

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