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FMICメールマガジン第118号(2022.7.29)

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              リスク想定・対応力強化① リスク分析実践の課題

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  安倍元首相への銃撃事件は、要人警備、選挙運動、政治や治安など様々な面で、リスク想定、対応力に関する課題を投げかけています。福島原発事故で想定外はあり得ないと学んだはずの日本ですが、具体的にリスクを想定し、対応する力を、トレーニングしてこなかったようです。

 そこで、今回から3回に分けて、リスクを想定し対応する力を高めるための課題と方法についてお話させていただきます。まず今回は『リスク分析実践の課題』です。リスクとは将来問題、潜在問題とも言われるように、見えない問題です。人は見えないことには注意を払いませんし、対応もしません。従ってリスク分析は、見えない問題を顕在化させ、未来に備える対策に向かわせる働きをするものです。

 リスク分析の方法については、様々なカタ(手順やformat等)が提案され、セミナー等も行われています。しかし一方で、そうしたカタを使ってリスク分析をしても、“想定外の問題が多く、仕事がうまく進まない”、“手戻りで混乱する”等の話もよく耳にします。これは、リスク分析のカタを使う現場において、次のようなことが起こっているのではないでしょうか。
・formatに書けば、分析、対策したつもりになっている
・分析の前提のシナリオやTarget明確化等が必要なことを認識していない

 効果的なリスク分析の実践には、リスク分析の手順やformatを定めるだけでは不十分です。まず、効果的なリスク分析にするための知恵、工夫の蓄積・共有化が必要です。 さらに、実際に効果的なリスク定義、対策検討には、心理面の要因“リスク隠遁バイアス”への対応も必要であることも分かってきました。
 次回は、リスク隠遁バイアスについて、お話します。
                        (FMIC シニア・コンサルタント 下垣 彰)
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